古くて新しい岩盤浴
岩盤浴は、今とっても注目を集めている新しい入浴法ですが、実はその歴史はとても古くからあるのです。中国の古代医学書の記載によると、中国では古代紀元前のずっと以前から温石療法という医療が行われていたようですし、古代オリエンタル文明では自然健康法的に温石が使われていたようで、今でもイスラム圏ではそうした健康法が残っているようです。これらはまさに岩盤浴の起源となるものかもしれません。
日本では、秋田の玉川温泉が岩盤浴発祥の地と言われており、江戸時代頃から多くの人々に湯治場として親しまれてきました。玉川温泉では、地熱で温まっている北投石という独特の成分を持つ石でできた岩場があり、その岩盤の上にゴザなどを敷いて、服のまま横たわるのです。昔からこの方法で多くの人々の様々な痛みや病気の症状が緩和・改善され、それが広く世間に広まって現在でもなお多くの人々が湯治に通っているのです。
岩盤浴は、こうした歴史を持った由緒ある湯治法を継承した入浴法で、確かな効果の実績もある健康法なのです。玉川温泉の北投石の持つ病気治癒効果などから、身体に良い効果をもたらす鉱石について科学的な研究が進み、特定の石を温めることで様々な効力が生まれることが判明したのです。そうした石の効力を、最も効率的に私達人間の身体に与えてくれる方法として確立してきた入浴法が岩盤浴なのです。