発汗のメカニズム
暑いとき、運動したとき、緊張したり焦ったりしたとき、食事をしているときなど、人間は様々な場面で汗をかきます。汗をかくためには、脳から汗をかくシステムに対して指示が行われるのですが、その指示を出すために人間の脳中枢にはサーモスタットのような装置が働いているのです。サーモスタットのパーツとして皮膚と脳の中にそれぞれ温度を感応するセンサーのようなものが連携して機能しており、センサーが体温の上昇を感知すると、サーモスタットが働いて汗をかいて体温を下げるように指示を行います。
皮膚表面にあるセンサーのようなパーツの温度感知装置は、外気温の大きな動きに対して感応する働きがあり、これが大きな温度変化を感知すると脳中枢のサーモスタットは急激に大量の汗を出すように指示を行います。こうして出た汗は、本来の再吸収機能が作業する間もないままにミネラル分なども同時に出てしまうことから、悪い汗と呼ばれるのです。
それに対して、もう一方のパーツである脳内部にある温度感知装置は、脳に達する血液温度が上昇すると反応し、脳中枢のサーモスタットはゆったりとした作業で汗を出すように指示を行うのです。したがって、汗が体外に出る前に必要成分が再吸収される作業がきちんと機能することで、あまり混じりけのない水に近い成分の「良い汗」が出るのです。しかも、脳の温度感知装置が感応して汗が出る場合には、自律神経を刺激して新陳代謝機能も高まるのです。