岩盤浴の適正温度
岩盤浴では、サウナと違って温度があまり高く設定されていませんが、それでは何故それほど高く感じない温度で汗をかくことができるのでしょう。外気温が暑い夏には汗をよくかきますし、冬の寒いときにも顔が火照ってくるような暖房の利いた室内では汗が滲んでくることがあります。つまり汗をかきやすいのは、身体が暑さを感じるからのように思えるのですが、実際にはちょっと違うのです。
実は、我々人間は外気温や室温が高くなることによって、それを暑いと感じて汗をかいているのではなく、発汗は皮膚表面や身体の深部の温度が高くなることで作用するのであって、温度感知をする部分から交感神経が刺激された結果として汗が出てくるのです。したがって、外気温が高いと皮膚表面の温度も急激に高くなって、その結果として発汗が促されます。皮膚表面の温度が5度上がると発汗する量はなんと2倍の量に増加されるのです。
ところが、岩盤浴の場合には皮膚表面の温度は急激に高くなるようなことはなく、屋外で受ける照り返しなどの放射熱がないため、実際に感じる体感温度もそれほど高くはありません。それでも岩盤浴では沢山の汗をかくことができるのです。それは、岩盤の鉱石から放射される遠赤外線の効果によって、皮膚の表面だけではなく身体の芯を温めることで、脳の温度感知装置が働いて脳温を安定させるために汗をかくからなのです。
したがって、岩盤浴では室温を高温に設定したり岩盤の鉱石を高温に温める必要も無く、多くの岩盤浴施設が45~50度前後と比較的低温に岩盤温を設定しています。岩盤浴では、身体に心地良いほどほどの温度設定で、たくさんの良い汗をかくことができるのです。