汗の成分
汗の成分は、その大部分が水でできています。水以外の成分では、塩化ナトリウムが約0.6%、その他ごく微量の尿素や塩素、カルシウム、マグネシウム、乳酸などのミネラルで構成されています。ところで、この汗の成分は血液から作り出されていることは知っていましたか?血液の中の血漿と呼ばれる液体成分が汗として使われており、この液体成分の中に含まれている身体に必要なミネラルが、汗として排出される前に体内に再吸収されるような構造になっているのです。
汗は、体温調節の使命を果たすために、そうして身体にとって大事なものを使って作るものですから、決して身体に不要なものを排出しているのではありません。発汗は、人間の生命を守るために身体に必要なものを犠牲にして排出しているのです。そのため、体温調節に必要な量だけを必要な時だけに出し、大事なものは途中で再回収するようなシステムになっているのです。
再回収のシステムは、発汗指令で作られた汗が汗腺を通る間に基底細胞のポンプが作動し、身体にとってとても大切な塩化ナトリウムや塩素などを再吸収するのですが、汗腺内を通る汗から再吸収する能力には限界があり、すべての必要成分を再吸収することはできず、一部は水分とともに体外へ排出されてしまいます。それがあの海水のようにしょっぱいと感じる塩分を含んだ汗の成分なのです。