半身浴の湯量の位置
半身浴のお湯の量は、身体が浸かったときにちょうど鳩尾の辺りまで浸かる量が一番適切だといわれています。では、なぜその位置まで浸かることが適切なのでしょう。お風呂のお湯に浸かると、静水圧といって浴槽の中で身体に掛かってくる水圧が生じます。その水圧は、おなかや足などを数センチ細くするほどの圧力を加えます。そのため、その部位に走っている静脈やリンパ管なども、その水圧によってぐっと圧迫されています。
その状態でお湯から上がると静水圧から急に解放されるので、血管が拡張して足先までの血流が一気に高まり、全身の血行が良くなるという反面、心臓や肺への負担も高まります。そのあたりの兼ね合いを考えると、ちょうど鳩尾あたりの高さが心臓や肺への負担もなくて適正な位置だということになるのです。
全身浴では静水圧が上半身にもかかり、胸囲や腹囲も数センチ細くなりますし、横隔膜も上に持ち上げられて心臓や肺に負担がかかるのです。だから横隔膜の下の鳩尾を超えるような湯量にはしないほうがいいのです。首までお湯に浸かったときには深呼吸など大きく息をすることができないのは、肺や横隔膜に静水圧が掛かっているからなのです。